今月の主題 心筋梗塞の生化学的マーカー
心筋(細胞)逸脱酵素の臨床検査〔各論〕
CK-MB活性および蛋白量
片山 善章
1
Yoshiaki KATAYAMA
1
1国立循環器病院センター臨床検査部
キーワード:
急性心筋梗塞
,
AMI
,
CK-MB活性
,
CK-MB・Act
,
CK-MB蛋白
,
CK-MB・Pro
,
免疫阻害法
,
免疫化学発光法
Keyword:
急性心筋梗塞
,
AMI
,
CK-MB活性
,
CK-MB・Act
,
CK-MB蛋白
,
CK-MB・Pro
,
免疫阻害法
,
免疫化学発光法
pp.519-524
発行日 1996年5月15日
Published Date 1996/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902906
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CK-MBの測定は急性心筋梗塞の早期診断に有用であることはよく知られている.また急性心筋梗塞におる心筋壊死巣の大きさとその過程を知るうえで,もっとも重要な指標がAMI発作後からのCK-MBの経時的変化を測定することが行われている.CK-MBの測定は従来から免疫阻害法が用いられているが,ミオキナーゼ,ミトコンドリアCK,マクロCK, CK-MMのサブタイプなどはCK-M抗体では阻害されないので,これらのCKが存在するとCK-MB活性値は高くなる.これらの問題点を解決しているのがCK-MB蛋白量を測定する方法である.したがって本稿ではCK-MBの活性および蛋白量の測定の特徴と問題点について述べる.〔臨床検査 40:519-524,1996〕
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