今月の主題 鉄銅代謝
総説
鉄代謝研究の現況
新津 洋司郎
1
,
加藤 淳二
1
,
小船 雅義
2
Yoshiro NIITU
1
,
Junji KATO
1
,
Masayoshi KOBUNE
2
1札幌医科大学医学部内科学第4講座
2札幌医科大学医学部教育研究機器センター分子医学研究部門
キーワード:
iron metabolism
,
iron absorption
,
iron toxicity
,
iron responsive element
Keyword:
iron metabolism
,
iron absorption
,
iron toxicity
,
iron responsive element
pp.693-698
発行日 2001年7月15日
Published Date 2001/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904804
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この数年の間に,鉄の細胞内(生体内)への取り込み機構とその調節に関する理解が急速に進んだ.その背景には,長年捜し求められて来た鉄代謝におけるkey proteinsの遺伝子が次々とクローニングされたという事実がある.またmRNA上のiron responsive element (IRE)についても点突然変異と鉄過剰症との関係が報告された.他方,鉄イオンについてもアポトーシスシグナルにおける重要性が認識されるようになり,まさに鉄研究は一気に黎明を迎えた感がある.
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