今月の主題 21世紀に向けての寄生虫症
技術解説
寄生虫症の血清診断法―今日の寄生虫症診断の意義とその要領
山崎 浩
1
,
荒木 国興
2
Hiroshi YAMASAKI
1
,
Kunioki ARAKI
2
1順天堂大学医学部寄生虫学教室
2国立公衆衛生院衛生微生物学部
キーワード:
寄生虫症
,
血清診断法
,
組換え抗原
Keyword:
寄生虫症
,
血清診断法
,
組換え抗原
pp.1617-1624
発行日 1999年12月15日
Published Date 1999/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904275
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幼虫移行症やアメーバ性肝膿瘍の診断は免疫診断法により寄生虫の存在を間接的に証明する方法が用いられているが,臨床検査の現場ではほとんど行われていない.本稿では大学や研究機関で行われている主な寄生虫症の血清診断法について実際の検査例を挙げて紹介するとともに,結果の解釈,実施するときの留意点について概説した.また,21世紀にますます汎用されると思われる遺伝子組換え抗原の応用例についても解説を加えた.
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