今月の主題 深在性真菌症
話題
ペニシリウム症
毛利 忍
1
Shinobu MOHRI
1
1横浜市立市民病院皮膚科
キーワード:
P.marneffei感染症
,
検査法
,
治療
Keyword:
P.marneffei感染症
,
検査法
,
治療
pp.206-209
発行日 1999年2月15日
Published Date 1999/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904008
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1.はじめに
Penicillium marneffeiは,タイやベトナム,中国の一部など東南アジアに分布する二形性真菌であり,全身播種性の感染症の起炎菌となる.近年タイにおいて,AIDS患者の結核・クリプトコッカス症に次いで3番目に多い日和見感染症であるとして注目を浴びていた.日本では今まで感染者がいなかったが,われわれは1990年ごろにタイで感染したとみられる日本人患者を経験した1).日本における海外旅行が盛んなことや,HIV感染者が増えてきていることを考えると,P.marneffei感染もこれから多発することが予測され,注意が必要である.
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