今月の主題 多発性内分泌腫瘍症(MEN)
技術解説
末梢白血球を用いた遺伝子変異の検索
白濵 秀也
1
,
小倉 健二
1
,
引地 一昌
1
Syuya SHIRAHAMA
1
,
Kenji OGURA
1
,
Kazumasa HIKICHI
1
1株式会社エスアールエル遺伝子染色体解析センター
キーワード:
MENIN遺伝子
,
RET遺伝子
,
ダイレクトシークエンス
Keyword:
MENIN遺伝子
,
RET遺伝子
,
ダイレクトシークエンス
pp.758-764
発行日 1998年7月15日
Published Date 1998/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903778
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多発性内分泌腫瘍症(multiple endocrine neo-plasia; MEN)は,神経冠由来の複数の内分泌臓器に腫瘍または過形成を生じる常染色体優性遺伝性疾患で,腫瘍や過形成を発生する臓器の組み合わせによりMEN1, MEN2に分類される.MEN1の原因遺伝子はMENIN遺伝子,MEN2の原因遺伝子はRET遺伝子であることが明らかにされ,遺伝子診断が可能と思われる.本稿では,われわれが実施している末梢白血球を用いたMENIN遺伝子とRET遺伝子の解析方法について紹介する.
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