特集 神経系疾患と臨床検査
Ⅲ．神経生理
1．筋電図・神経伝導検査
5）瞬目反射
栢森 良二
1
Ryoji KAYAMORI
1
1帝京大学医学部リハビリテーション科
pp.1377-1380
発行日 1997年10月30日
Published Date 1997/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903503
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検査の原理
角膜反射やパーキンソン病の際に認められるMyer-son徴候では，瞬目が観察される．これらの徴候の客観的評価は必ずしも容易でないことがある．瞬目を筋電図機器を用いて電気生理学的に定量的に評価したものが瞬目反射である．つまり顔面の体性感覚を刺激して，眼輪筋から誘発電位を導出している．この瞬目反射によって，この反射経路に含まれる三叉神経および顔面神経の末梢から大脳皮質の中枢までの病変の検索が可能である1,2）．
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