今月の主題 臨床化学分析の指示反応系
コレステロール測定の指示反応系
コレステロールデヒドロゲナーゼ-ホルマザン法
栢森 裕三
1
,
片山 善章
1
Yuzo KAYAMORI
1
,
Yoshiaki KATAYAMA
1
1国立循環器病センター・臨床検査部
キーワード:
コレステロール
,
コレステロールデヒドロゲナーゼ
,
水溶性ホルマザン色素
Keyword:
コレステロール
,
コレステロールデヒドロゲナーゼ
,
水溶性ホルマザン色素
pp.1039-1045
発行日 1997年9月15日
Published Date 1997/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903422
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酵素的測定法を利用したコレステロール測定の指示反応系には,コレステロールオキシダーゼによって生成する過酸化水素を,ペルオキシダーゼ-色原体に導く可視域での測定法が一般的である.さらに最近,コレステロールデヒドロゲナーゼを利用したピリジンヌクレオチド(NADH)の変化に基づく,紫外部での検出反応が報告されている.本稿ではこれらの検出系とは異なり,コレステロールデヒドロゲナーゼによって生成したピリジンヌクレオチドを,水溶性ホルマザン色素を生成する新規テトラゾリウム塩を利用して検出する測定法について紹介する.
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