今月の主題 臨床化学分析の指示反応系
コレステロール測定の指示反応系
コレステロールデヒドロゲナーゼ-UV法
松本 祐之
1
,
森下 芳孝
1
,
深津 俊明
2
Hiroyuki MATSUMOTO
1
,
Yoshitaka MORISHITA
1
,
Toshiaki FUKATSU
2
1名古屋大学医学部附属病院検査部
2名古屋大学医学部臨床検査医学講座
キーワード:
コレステロール
,
UV法
,
Kファクター
,
実用基準法
Keyword:
コレステロール
,
UV法
,
Kファクター
,
実用基準法
pp.1033-1038
発行日 1997年9月15日
Published Date 1997/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903421
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コレステロールデヒドロゲナーゼ-UV法は,反応性,直線性,再現性,試薬の安定性において良好であり,コレステロールオキシダーゼ法で問題となる還元物質の影響のみならず,他の影響物質からの干渉をまったく受けない特異的かつ精密な測定方法である.米国の実用基準法であるAbell-Kendall法とも一致し,正確度にも優れた方法である.
UV法であるためNADHの分子吸光係数により理論的な濃度算出が可能であり,コレステロール測定における標準物質の検定や標準物質の製品管理などの客観的な評価ができる.
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