今月の主題 臨床化学分析の指示反応系
指示反応系の特徴と問題点
(NADH)-ホルマザン系―不溶性ホルマザン
浦田 武義
1
Takeyoshi URATA
1
1栄研化学(株)研究企画部
キーワード:
不溶性ホルマザン
,
非特異反応
,
免疫化学染色法
,
脂質分別測定法
,
リピッドプロフィール
Keyword:
不溶性ホルマザン
,
非特異反応
,
免疫化学染色法
,
脂質分別測定法
,
リピッドプロフィール
pp.1001-1012
発行日 1997年9月15日
Published Date 1997/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903416
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テトラゾリウム塩の応用は広く,その有用性はつとに知られているところであるが,古くは19世紀に合成に成功し,多くの誘導体が生まれては消え淘汰されてきた歴史はあまり知られていない.本稿ではその由来を概観し,テトラゾリウム塩を用いる際の問題点および近年における主な応用例を時系列に述べた.すなわち電子伝導体としてジアホラーゼの採用によるLDHアイソザイム分画測定など,デヒドロゲナーゼ系検出測定への応用,ブロッティングのための高感度抗原染色検出法,デヒドロゲナーゼ系とテトラゾリウム塩の組み合わせによる組織内脂肪局在の分別染色法,および血清中コレステロール(TC),トリグリセリド(TG),リン脂質(PL)分画の分別測定法の概要と問題点を述べる.
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