今月の主題 感染症における病原因子
話題
敗血症とエンドトキシン
大林 民典
1
Taminori OBAYASHI
1
1自治医科大学付属病院臨床病理部
キーワード:
全身性炎症反応症候群
,
サイトカイン
,
リポ多糖結合蛋白
Keyword:
全身性炎症反応症候群
,
サイトカイン
,
リポ多糖結合蛋白
pp.674-676
発行日 1997年6月15日
Published Date 1997/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903343
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1991年,シカゴで開催された米国胸部疾患学会・救急医学会合同の敗血症と臓器不全に関する用語統一会議(会長Roger C. Bone, MD)で,敗血症(sepsis)の定義に先立ち,全身性炎症反応症候群(systemic inflammatory response syndrome;SIRSと略され,サースと発音されている)という概念が提唱された.それは原因のいかんを問わず,全身性炎症反応の兆候として,以下の4項目のうち2項目以上を満たすもの,とされた1).
①体温が38℃を超えるか36℃未満.
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