特集 血栓症と血小板凝固線溶系検査
血栓症の検査
5.遺伝子検査
3)プラスミノゲン
大江 麻子
1
,
一瀬 白帝
2
Asako OOE
1
,
Akitada ICHINOSE
2
1山形大学医学部分子病態学
2山形大学医学部分子病態学講座
pp.206-208
発行日 1996年10月30日
Published Date 1996/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903128
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はじめに
プラスミノゲンは,血栓溶解の鍵となる酵素前駆体である.その遺伝子異常が血栓症の合併を契機に発見され,特に日本人に多いため注目されている.
プラスミノゲンは,プレアクチベーションペプチド,クリングル1~5,セリンプロテアーゼ領域などを含む791残基のアミノ酸からなり,その遺伝子は,第6染色体長腕26~27に位置し,全長約53kb,18個のイントロンで分割された19個のエクソンによってコードされている1)(図1).
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