Japanese
English
研究
同一胃生検材料でのPCR法と培養法によるHelicobacter pylori検出の比較
Comparison of PCR and Culture for Detection of Helicobacter pylori in the Same Gastric Biopsy Material
櫻井 伊三
1
,
牧 隆之
1
,
小林 勝博
1
,
平久江 政典
1
,
箱崎 幸也
1
,
大庭 健一
1
,
桑原 紀之
1
Izo SAKURAI
1
,
Takayuki MAKI
1
,
Katsuhiro KOBAYASHI
1
,
Masanori HIRAKUE
1
,
Yukiya HAKOZAKI
1
,
Ken-ichi OHBA
1
,
Noriyuki KUWABARA
1
1自衛隊中央病院研究検査部
1Division of Research & Laboratory, SDF Central Hospital
キーワード:
Helicobacter pylori
,
PCR
,
Coccoid
,
培養
,
検出感度
Keyword:
Helicobacter pylori
,
PCR
,
Coccoid
,
培養
,
検出感度
pp.109-111
発行日 1999年1月15日
Published Date 1999/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903994
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胃十二指腸潰瘍と深い関連性を有するHelicobacterpyloriを,同一胃生検材料を検体として,polymerasechain reaction (PCR)法および培養法により検査し,両者の検出度の違いをみた.検査した118例中9例が両者で乖離を示した.乖離した9例中8例はPCR法陽牲,培養法陰性の検体であり,そのうち7例は組織学的検査では陽性,残り1例もcoccoid formらしき菌が多数認められた.PCR法は増幅した菌が死菌か生菌かの判別がつかないという欠点がある.しかし,除菌療法により菌数が減少した場合,あるいは環境変化などによりcoccoid formになった場合などは培養が不可能なことから,H.pylori診断の最終判定には,PCR法は有用であると考える.
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