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免疫組織化学標本の効果的な写真撮影―酵素抗体法を中心に
伊東 𠀋夫
1
1東海大学医学部共利研機能形態
pp.142
発行日 1995年10月30日
Published Date 1995/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902693
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免疫組織化学の酵素抗体法,蛍光抗体法によって作製された標本は,染色濃度(蛍光強度),コントラストなどの点において一般的なHE染色標本とは異なり,色調が淡く顕微鏡写真撮影に関しては,種々の補正が必要となるが,特に重要なことは,コンデンサー開口絞りを正しく設定することである.コンデンサーの開口絞りの役割は解像力とコントラストの調整であり,写真撮影の中でもっとも重要な操作である.調整の方法は,接眼レンズを外し対物レンズの射出瞳に結ばれるコンデンサー絞りの像を確認する方法,対物レンズの開口数表示の数値を確認する方法,直接鏡検しながら最適な絞り値を決定する方法とがある.
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