今月の主題 抗体蛋白
抗原抗体反応の基礎知識
抗体蛋白定量法
4.電気免疫測定法
下川 洋太郎
1
Youtaro SHIMOKAWA
1
1ベーリンガー・マンハイム(株)診断薬事業部開発・技術部
キーワード:
電気化学発光
,
イムノアッセイ
,
イムノアッセイシステム
Keyword:
電気化学発光
,
イムノアッセイ
,
イムノアッセイシステム
pp.673-677
発行日 1995年6月15日
Published Date 1995/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902504
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
電気化学発光免疫測定法(ECLイムノアッセイ)は,検出反応に電気化学的な発光反応を用い,抗原・抗体などを測定する免疫測定法である.従来の発光反応では,使用する発光系,発光物質,あるいは,酵素とその反応時間により,検出される光子量が限定されるが,ルテニウム錯体を用いた電気化学発光では,電極に与える電荷とその時間によって得られる発光量をコントロールできる方法である.また,電気化学発光反応の場である電極を,固相である磁性マイクロビーズのB/F分離に利用でき,従来の化学発光免疫測定法に比べ,短時間の反応で,高感度かつダイナミックレンジの広い測定が可能な画期的な方法である.〔臨床検査39:673-677,1995〕
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.