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Rinsho Kensa Volume 39, Issue 3 （March 1995）

臨床検査 39巻3号（1995年3月発行）

Japanese English

研究

糖尿病患者における尿中トランスフェリン測定の有用性 Evaluation of the Urinary Transferrin Excretion in Non-Insulin-Dependent Diabetes Mellitus 古川尚志 ¹ , 板垣英二 ¹ , 小沢幸彦 ¹ , 林栄時 ¹ , 丸山雅弘 ¹ , 滝沢誠 ¹ , 片平宏 ¹ , 吉元勝彦 ¹ , 武島英人 ¹ , 村川章一郎 ¹ Hisasi FURUKAWA ¹ , Eiji ITAGAKI ¹ , Sachihiko OZAWA ¹ , Eiji HAYASI ¹ , Masahiro MARUYAMA ¹ , Makoto TAKIZAWA ¹ , Hirosi KATAHIRA ¹ , Katuhiko YOSIMOTO ¹ , Hideto TAKESIMA ¹ , Shoichiro MURAKAWA ¹ ¹杏林大学医学部第三内科 ¹The Third Department of Internal Medicine, Kyorin University School of Medicine キーワード：糖尿病 , 尿中トランスフェリン , 糖尿病性腎症 Keyword: 糖尿病 , 尿中トランスフェリン , 糖尿病性腎症 pp.367-370

発行日 1995年3月15日 Published Date 1995/3/15

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902423

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　尿蛋白陰性インスリン非依存型糖尿病患者134例中の尿中トランスフェリン（Tf）を測定し，その有用性を検討した．尿中Tfの陽性率は尿中徴量アルブミン（Alb）の陽性率に比し有意に高率で，Alb陰性例の約1／3がTf陽性であったが，Tf陰性でAlb陽性例は1例のみであった．尿中Tf排泄量は網膜症の有無，罹病期間と関連があり，尿中Albと高度の正の相関を示し．その回帰直線からAlbより早期に上昇することが示唆された．また，随時尿での検討が可能であり，糖尿病性腎症の早期診断検査法として有用と考えられた．