今月の主題 敗血症
総説
血液分離菌の最近の動向
小林 芳夫
1
Yoshio KOBAYASHI
1
1慶應義塾大学病院中央臨床検査部
キーワード:
敗血症
,
感染性心内膜炎
,
line bacteremia
,
line septicemia
Keyword:
敗血症
,
感染性心内膜炎
,
line bacteremia
,
line septicemia
pp.1375-1380
発行日 1994年12月15日
Published Date 1994/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902296
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
血中菌の最近の傾向としては,グラム陰性桿菌の検出株数に比較してグラム陽性球菌の検出株数が上回っており,菌種別にみると,Staphylococcus aureus,それもMRSAが第1位を占め,Staphylococcus epider-midisをはじめとするコアグラーゼ陰性Staphylococ-cusがこれに続いている.これらは血管内留置カテーテル先端に菌が定着するline bacteremiaである場合が多い.なお,グラム陰性桿菌の主要菌種は現在でもE.coli, K.PneumoniaeおよびP.aeruginosaである.〔臨床検査38:1375-1380, 1994〕
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.