座談会PartⅠ・3
遺伝子検査
引地 一昌
1
,
高橋 正宜
2
,
村松 正實
3
,
河合 忠
4
1(株)エスアールエル遺伝子部
2(株)エスアールエル研究部・八王子ラボラトリー
3埼玉医科大学生化学第Ⅱ
4自治医科大学臨床病理学
pp.1321-1324
発行日 1994年11月15日
Published Date 1994/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902279
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河合 今回のテーマは,前回話されたような新しい技術を使って,遺伝子が関連する病気をどのように診断していくかということです.村松先生,その前にヒトのゲノム・マッピング・プロジェクトという,ヒトの遺伝子の構造をみんな解明しようというとてつもないプロジェクトが進んでいるそうですが,これをちょっとご説明いただけますか.
村松 そろそろ10年ぐらいになると思いますけれども,アメリカを中心にヒトの遺伝子を全部決めよう,しかもDNAのシークエンスを配列のレベルで全部決めようという相談がされました.初めしばらくは,その可能性を検討していたのですが,ようやくいろいろな技術が進んできて,可能であろうということで数年前からアメリカでは,その予算づけが行われ,進んでいます.日本でも,それに呼応して少しずつ進みつつあるのが現状です.
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