学会だより 第68回日本感染症学会総会
日和見感染症の発症機序と診断および治療を中心に
小林 芳夫
1
1慶應義塾大学病院中央臨床検査部
pp.957
発行日 1994年8月15日
Published Date 1994/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902072
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第68回日本感染症毛学会総会は1994年4月21日(木),22日(金)の2日間,長崎大学第2内科学教室教授原耕平会長の下,長崎市で開催された.会場はメイン会場である長崎市公会堂のほか電車通りを隔てて面している長崎市民会館,そこから市電で1停留所目のNBCソシアおよびJR長崎駅前のホテルニュー長崎の4か所7会場に分かれていた.しかし各会場の移動にはシャトルバスがひっきりなしに運転されていたためそれほどの不便さを感じることもなく,参加した会員の評判もまずまずであった.
招待講演はNIH (National Institute of Health)のBennett JE博士による"Opportunistic infection(OI) in U.S.patients infected with humanimmunodeficiency virus-1(HIV-1)"でありHIV-1感染者に特によく見られる日和見感染症すなわちMycobacterium avium症候群,Pneumocystis carinii,サイトメガロウイルスなどによる感染症あるいはカンジダ症をはじめとする真菌症などの最新の診断法やその治療に関するものであった.
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