特集 ロボティクスと臨床検査
Ⅳ.検体搬送システム
3. 各施設からのレポート
4)佐賀医科大学附属病院
只野 壽太郎
1
Jutaro TADANO
1
1佐賀医科大学附属病院検査部,医療情報部
pp.171-174
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901759
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はじめに
佐賀医科大学附属病院検査部は1981年開院以来,「検体処理の検査部から情報処理の検査部」への変身を目指し,「病院総合医療情報システム」に結合する「検体自動処理システム」と「検査情報一元管理システム」の開発を進めてきた.
このシステムは基本的にはLundbergが提唱したbrain to brain loopの思想を具現化したものである.このループは医師が患者を前にして,患者の問題点に関する質問から始め,検査オーダ→検体採取→確認→搬送→前処理→分析→報告と進み,結果が報告され,医師の頭脳で結果が解釈され,それに基づく処置で完結するループ(図1)である.
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