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Helicobacter pylori―胃炎起炎菌か疑われる新しい病原菌
藤岡 利生
1
,
伊藤 彰
1
,
黒木 初美
1
,
大野 清美
1
1大分医科大学第二内科
キーワード:
Heticobacter pylori
,
胃炎
Keyword:
Heticobacter pylori
,
胃炎
pp.305-308
発行日 1993年3月15日
Published Date 1993/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901471
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1.はじめに
胃粘膜上皮細胞の表層にらせん状の細菌が生息していることは,すでに19世紀末ころから知られていたが,1983年にオーストラリアのWarrenとMarshallによって初めて分離・培養されCampylobacter pyloridisと命名された1).その後,形態,発育様式,酵素,脂肪酸組成などの研究結果から新しい属として独立し,Helicobacter pylori(H. pylori)と呼ばれるようになった.今日までの多くの研究により,本菌の胃・十二指腸粘膜に対する病原性はほぼ確立された感がある2,3).本稿では,最近胃炎の起炎菌として注目されているH. Pyloriについて概説する.
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