今月の主題 ビタミンをめぐる臨床検査
話題
ビタミンAと発生分化
野地 澄晴
1
,
谷口 茂彦
1
Sumihare NOJI
1
,
Shigehiko TANIGUCHI
1
1岡山大学歯学部口腔生化学教室
キーワード:
レチノイン酸
,
形態形成
,
ホメオボックス遺伝子
Keyword:
レチノイン酸
,
形態形成
,
ホメオボックス遺伝子
pp.280-281
発行日 1992年3月15日
Published Date 1992/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901011
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1.はじめに
ビタミンA誘導体のビタミンA酸であるレチノイン酸を,アフリカツメガエルやマウスの発生初期に作用させると,特に,頭部において顕著な奇形が生じ,ニワトリ肢芽に作用させると重複肢が生じることが知られている.また,両生類の四肢切断後の再生時にレチノイン酸処理を行うと,本来再生すべき部分よりも近位の構造が生じることも知られている.このようなレチノイン酸活性について,分子レベルでのメカニズムが少しずつ解明されている.
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