今月の主題 骨・関節をめぐって
技術解説
関節鏡検査と生検
山本 哲司
1
,
黒坂 昌弘
1
,
大野 修
2
,
廣畑 和志
1
Tetsuji YAMAMOTO
1
,
Masahiro KUROSAKA
1
,
Osamu OHNO
2
,
Kazushi HIROHATA
1
1神戸大学医学部整形外科学教室
2三田市民病院整形外科
キーワード:
滑膜炎
,
関節鏡
,
生検
Keyword:
滑膜炎
,
関節鏡
,
生検
pp.1269-1275
発行日 1991年12月15日
Published Date 1991/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900901
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関節病変,特に炎症性疾患を中心に,関節鏡による生検の手技および滑膜の肉眼的,病理組織学的所見について概説した.関節炎の診断は絨毛の形態,色調,血管透過性など鏡視像を十分把握したうえで,数か所から滑膜生検を行う必要がある.正常滑膜および慢性関節リウマチ,化膿性関節炎,結核性関節炎,その他の非特異的関節炎における病的滑膜について鏡視像と病理所見を対比させながら解説した.本手技は侵襲が少なく,診断的価値の高い関節病変の検査法の1つである.
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