特集 アレルギーと自己免疫
III.自己免疫疾患
3.自己免疫疾患と検査
14)糖尿病(自己免疫性)
滝 俊哉
1
,
横野 浩一
1
,
春日 雅人
1
Toshiya TAKI
1
,
Koichi YOKONO
1
,
Masato KASUGA
1
1神戸大学医学部第2内科
pp.304-306
発行日 1991年11月30日
Published Date 1991/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900888
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はじめに
I型糖尿病は遺伝的素因を背景とし,なんらかの環境因子が加わることにより膵β細胞を中心とした自己免疫異常が惹起され,その結果β細胞の選択的破壊を生じ,臨床的にはインスリン依存型糖尿病(insulindependent diabetes mellitus:IDDM)を呈する代謝疾患である.本稿では,I型糖尿病において認められる種々の免疫異常を,疾患の診断および発症予知という観点から概説したい.
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