今月の主題 サイトカインと造血因子
技術解説
腫瘍壊死因子(TNF)
川上 正舒
1
,
早田 邦康
1
Masanobu KAWAKAMI
1
,
Kuniyasu SODA
1
1自治医科大学大宮医療センター動脈硬化代謝科
キーワード:
TNF
,
カケクチン
,
バイオアッセイ
,
ELISA
Keyword:
TNF
,
カケクチン
,
バイオアッセイ
,
ELISA
pp.494-498
発行日 1991年5月15日
Published Date 1991/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900585
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TNFは腫瘍細胞を障害するモノカインとして注目されたが,現在では,正常細胞においても炎症や代謝異常にかかわる多彩な作用を示すことが知られるようになってきた.したがって,患者の血液や髄液中のTNF濃度を測定することは,さまざまな病態におけるTNFの役割を理解するうえで重要である.現在,生物活性の測定法とELISA,RIAが用いられているが,感度の点でこれらの測定値の臨床的意義づけは難しい.
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