Japanese
English
研究
直腸粘液中のT抗原による新しい大腸癌スクリーニング法
Screening of Colorectal Cancer by Testing Rectal Mucus for T-Antigen
多田 正大
1
,
福井 正憲
2
,
末重 信之
2
Masahiro TADA
1
,
Masanori FUKUI
2
,
Nobuyuki SUESHIGE
2
1京都第一赤十字病院第二内科
2協和メデックス株式会社
1Second Department of Internal Medicine, Kyoto First Red Cross Hospital
2Kyowa Medix Co. LTD.
キーワード:
大腸癌
,
大腸粘液テスト
,
T抗原
Keyword:
大腸癌
,
大腸粘液テスト
,
T抗原
pp.1227-1230
発行日 1990年10月15日
Published Date 1990/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900302
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大腸粘液テストにしたがって直腸粘液中にβ-D-Gal (1→3)-D-GalNAc (T抗原)の有無を検討した結果,大腸癌では82.1%,腺腫では46.4%,健常者では18.4%が陽性反応を呈した.癌の発生部位別および深達度別の陽性率は統計学的に差はみられず,大腸癌に対する精度として敏感度は82.1%,特異度は81.6%,陽性反応適中度は76.7%であった.本法は測定手技も簡単で多数の検体を処理することもでき,新しい大腸癌スクリーニング法に発展することが期待される.
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