編集者への手紙
メッケル憩室における異所性胃粘膜とキャンピロバクター様細菌の検討
井上 文彦
1
,
古川 裕夫
1
,
浅井 哲
1
,
坂 洋一
1
1大津赤十字病院内科
キーワード:
メッケル憩室
,
異所性胃粘膜
,
キャンピロバクター様細菌
Keyword:
メッケル憩室
,
異所性胃粘膜
,
キャンピロバクター様細菌
pp.468-469
発行日 1990年4月15日
Published Date 1990/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900113
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1.はじめに
メッケル憩室は消化管奇型の中では頻度が高く,異所性胃粘膜を有することが多く1),出血,憩室炎,腸閉塞などの合併症を引き起こす.一方,Warrenら2)が胃粘膜からキャンピロバクター様細菌(Campylobacter-like organisms;CLO)を分離培養し,胃炎や胃潰瘍の成因になりうる可能性を報告して以来,本菌はCampylobacter Pyloriと称され,潰瘍発生因子の1つとして注目されている.
今回,われわれは,異所性胃粘膜にCLOが存在するかどうかを検討する目的で,外科的に切除されたメッケル憩室を組織学的に観察した.
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