今月の特集2 中毒への対応
扉
山田 俊幸
1
1自治医科大学臨床検査医学
pp.1385
発行日 2024年11月15日
Published Date 2024/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203784
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海外の臨床検査学では,中毒学(toxicology)は独立した分野として重要視されています.わが国においては事例の少なさからなのか,臨床検査のなかでの認知度は低いように見受けられます.しかし,救急現場において急性中毒は重要な対象疾患であり,診療支援としての臨床検査の充実はかねてから望まれていました.本特集ではまず,救急医の視点から急性中毒にどのように対応しているかオーバービューいただき,次いで最近の中毒物質の検出検査はどのような現状になっているか総論的に解説いただきます.さらに各論として,医薬品,化学物質,家庭で使用する薬品,自然毒につきトピックスをまじえて解説いただきます.取り上げる物質には限界があります.まずは,中毒という病態とその検査の入門編として学習いただき,さらなる知識の拡大へと向かうとっかかりにしていただけたら幸いです.
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