今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
扉
山田 俊幸
pp.5
発行日 2015年1月15日
Published Date 2015/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200167
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年の初め,サンプリングについてじっくりおさらいしてみましょう.採血には3つのリスクがあります.1つは侵襲的行為による患者側のリスク.穿刺する静脈の部位の選択,使用する器材の選択についての知識が必要です.臨床検査部門が指導的な役割を果たす必要があります.2つ目は,採血者の感染リスクです.医療全体の針刺し事案に占める検査用採血の割合は小さいものですが,B型肝炎など感染成立率の高いものや未知の病原体の可能性を考えると気を緩めないようにしたいものです.3つ目は,検査データに対するリスク.いまだにクレンチングはやられているようです.データへの影響という点では,適切な採血管の使用と採血後の取り扱いも重要です.
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