Japanese
English
今月の特集 超音波検査士に必要な医用超音波の基礎
音響的安全性
Acoustic safety
秋山 いわき
1
1同志社大学生命医科学部医情報学科
キーワード:
超音波の生体作用
,
熱的作用と非熱的作用
,
温度上昇
,
キャビテーション
,
サーマルインデックス
,
TI
,
メカニカルインデックス
,
MI
Keyword:
超音波の生体作用
,
熱的作用と非熱的作用
,
温度上昇
,
キャビテーション
,
サーマルインデックス
,
TI
,
メカニカルインデックス
,
MI
pp.974-980
発行日 2024年8月15日
Published Date 2024/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203696
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Point
●超音波診断装置が他の画像診断装置に比べて安全であると考えられている根拠は,分子レベルのエネルギーの大きな差と考えられている.
●超音波強度が高ければ照射時間は短くても生体作用が顕著となり,強度が低くても照射時間が長いと生体作用を無視できない.超音波では照射時間が長くても生体作用を無視できる強度の閾値が存在する.
●超音波の生体作用は超音波照射された生体組織がその音響エネルギーを吸収して熱エネルギーに変換する熱的作用と,それ以外の非熱的作用に分類される.非熱的作用のなかでもキャビテーション発生が最も顕著な生体作用である.
●熱的作用を示す指標がサーマルインデックス(TI),キャビテーションによる非熱的作用を示す指標がメカニカルインデックス(MI)である.これらの指標はリアルタイムにモニターへ表示される.
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