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今月の特集2 生殖医療への貢献
不妊症・不育症の診断と治療
Diagnosis and treatment in patients with infertility and recurrent pregnancy loss
松林 秀彦
1
1リプロダクションクリニック東京
キーワード:
少子化
,
経腟超音波
,
子宮卵管造影
,
子宮鏡
,
人工授精
Keyword:
少子化
,
経腟超音波
,
子宮卵管造影
,
子宮鏡
,
人工授精
pp.50-57
発行日 2023年1月15日
Published Date 2023/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203206
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Point
●1年以上経っても妊娠しないときを不妊症と定義する.不妊症かどうかは別として,治療開始が望ましい時期は,妻が35歳未満なら1年,妻が35歳以上なら半年経っても妊娠しないときである.
●女性の一般不妊検査では,月経周期に応じて適切な時期に適切な検査をする必要があるため,最低でも1周期(約1カ月)を要する.男性は精液検査を行うが,通常は1回で済む.
●一般不妊検査の段階では,不妊症の原因の半数しか異常がみつからない.検査したくてもできない場所が存在するからであり,不妊治療ではステップアップという方法で治療を進めることになる.
●不育症には,反復生殖ロス(ESHRE,RCOG)と反復流産(ASRM,ICMART,WHO)が含まれる.不育症の要因は多岐にわたっているが,原因不明の部分も少なくない.
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