WITHコロナにおける検査室の感染対策・10
検査センターにおける感染対策
中嶋 治彦
1
,
高梨 真樹
1
1株式会社LSIメディエンス 感染症検査部
pp.1448-1453
発行日 2022年12月15日
Published Date 2022/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203191
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はじめに
株式会社LSIメディエンス(以下,当社)では,新型コロナウイルス(severe acute respiratory syndrome coronavirus 2:SARS-CoV-2)感染症(COVID-19)について,流行が始まった2020年2月からリアルタイムRT-PCR(reverse transcription PCR)法による研究用試薬を用いて核酸検出検査を開始した.同年3月に核酸検出検査に保険点数が適用されて以降,続々と体外診断薬(in vitro diagnostics:IVD)が開発され,5月からはリアルタイムRT-PCR法のIVDを用いて検査を行っている.核酸検出検査のみならず,行政などからの要請に応じ,変異株のスクリーニング検査や次世代シーケンシング(next generation sequencing:NGS)による全ゲノム解析などの検査を行っているが,正しい検査結果を報告する品質面はもちろんのこと,いずれの検査にも共通して重要視しているのは感染防止とコンタミネーション防止である.
本稿では,搬入検体の問題点や核酸検出検査の受託状況などに触れながら,臨床検査センターとしての当社における感染防止やコンタミネーション防止への取り組みについて述べる.
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