特集 生まれかわる病院組織
感染症センター
柳下 徳雄
1
1東京都立豊島病院・伝染科
pp.52-55
発行日 1972年8月1日
Published Date 1972/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204734
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わが国では,伝染病院といえば法定伝染病を強制隔離して診察する病院とされてきた.しかし,近年,これが大きく変わろうとする情勢にある.すなわち,伝染病予防法の改正がいろいろの面で検討されているが,その中で伝染病院のあり方については,現在のところ次のように構想されている.
昭和45年6月,伝染病予防調査会が厚生大臣に提出した中間答申では,‘伝染病院については,従来の隔離病院的な考え方を改め,伝染病予防の対象疾病の拡大に呼応して,伝染病全体の診断・治療を行なうものとし,さらに,その研究・開発を含めた施設(感染症センターともいうべきもの)に改編し,情報管理についても重要な役割をになわせることが適当……’とある.
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