WITHコロナにおける検査室の感染対策・8
細菌検査関連における感染対策
平本 卓
1
,
村上 正巳
1
1群馬大学医学部附属病院検査部
pp.1080-1083
発行日 2022年9月15日
Published Date 2022/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203102
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はじめに
群馬大学医学部附属病院(以下,当院)は病床数731床,診療科31科を有する群馬県の基幹病院である.第1種感染症指定医療機関であり,2019年12月の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック発生以降,人工呼吸器や体外膜型肺(extracorporeal membrane oxygenation:ECMO)治療を要する重症者や妊娠中のCOVID-19患者を中心に治療を行っている.当院の検査部(以下,検査部)では2020年3月より院内で新型コロナウイルス(severe acute respiratory syndrome virus 2:SARS-CoV-2)核酸検査を導入し,同年9月から抗原定量検査も開始した.検査部の微生物検査室は5名で担当している.細菌検査に加え,外来患者の採血,夜勤もあるため,実際には3名程度で通常業務を行っている.検査項目は,一般細菌,抗酸菌,イムノクロマト,疫学解析,遺伝子解析である.COVID-19パンデミックの発生以降,SARS-CoV-2に関する検査(PCR・抗原定量)も微生物検査室で担当しているため業務量は増大している.
本稿では,細菌検査でのCOVID-19流行前後での感染対策について述べる.
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