認定・資格取得でスキルを磨こう・10
博士号
菱木 光太郎
1
1東京慈恵会医科大学附属病院中央検査部
pp.702-707
発行日 2021年6月15日
Published Date 2021/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202759
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はじめに
2019年から流行している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によってPCR検査の検査数は増加しており,臨床検査技師の認知度が向上している.医療の目覚ましい発展とともに臨床検査技師の知識や技術の向上,そして高度教育の必要性が高まっており,臨床検査技師養成校は3年制から4年制への改組が進んでいる1,2).さらに,教育協議会に加盟している4年制大学54校のうち81%の44校が大学院を設置しており3),さらなる高度教育を受ける門戸が開かれつつある.
上記のように環境が整う一方で,意欲的に学ぶ学生がいないことには優れた人材を創出することはできない.また,意を決して大学院で学ぼうと思ってインターネットで検索しても,概要のみが示されているだけであり,大学院生活の実態はみえてこない.
本稿では,筆者が社会人を継続しながら博士号を取得した過程における経験や実情を述べる.
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