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生理機能
ABI検査が正常値よりも高値となった場合は,どのように評価すればよいですか?
重松 邦広
1,2
1国際医療福祉大学医学部血管外科
2国際医療福祉大学三田病院血管外科
pp.492-493
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202702
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ABIとは1)
ABI検査は“ankle brachial pressure index”の略である.わが国では“足関節上腕血圧比”と称され,足関節レベル(後脛骨動脈・足背動脈)の収縮期血圧を分子,両側上腕レベルの収縮期血圧のうち高いほうを分母として計算され,小数点以下2位まで記載される.従来はドプラ聴診器で各動脈(両側上下肢計4カ所)の血圧をそれぞれ測定していたが,現在ではオシロメトリック法を用いて上下肢4カ所同時に血圧測定する機器で測定される.正常人では下肢の血圧が上肢の血圧よりやや高く,ABIは1.00を超える.
閉塞性動脈硬化症(ASO)を主とする末梢動脈病変(peripheral artery disease:PAD)などでは上肢の狭窄病変は少なくほとんどの病変は下肢に認められることから,ABIの低下は下肢動脈の狭窄性病変の存在を示すことになる.
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