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免疫・輸血
免疫グロブリン定量(IgG,IgA,IgM)検査で注意すべきことを教えてください
井本 真由美
1
1近畿大学病院中央臨床検査部
pp.382-383
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202647
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免疫グロブリン測定の臨床的意義
免疫グロブリンが増加する高γグロブリン血症のうち,モノクローナルに異常増加を認める病態はM蛋白血症と呼ばれる.多発性骨髄腫や原発性マクログロブリン血症などの悪性疾患や,良性の状態にあるMGUS(monoclonal gammopathy of undetermined significance)などが含まれる.ポリクローナルに免疫グロブリンが増加する高γグロブリン血症には,慢性感染症,肝硬変,膠原病やIgG4関連疾患がある(表1,21)).
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