今月の特集1 生理検査における医療安全
扉
河合 昭人
1
1東京慈恵会医科大学附属病院中央検査部生理機能検査室
pp.685
発行日 2019年6月15日
Published Date 2019/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202043
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生理検査では,患者さんと接する機会が多く,患者誤認や転倒転落の危険があります.医療安全対策として,多くの手法や取り組みが各病院でおのおの実施されていることと思います.本特集では,医療安全対策の総論的な話題として,医療安全推進策の1つであるTeamSTEPPS®を,実例を交えて解説しました.医療の安全を推進するには,人間は必ずミスを冒すという事実を認識し,安全が確保できる良好なチームワークが必要であるとの考え方を学んでほしいと思います.次に各論として,患者誤認,転倒転落,患者急変トラブルなど,さまざまな場面を想定して解説いただきました.最後に,機器の安全管理と,感染対策についてご教示いただきました.
生理検査に従事している方はもちろんですが,そうでない方についても,本特集を知識のアップデートとしてご一読いただき,スキルアップの一助としていただければ幸いです.
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