今月の主題 抗原認識と抗体産生
技術解説
フローサイトメトリーによる細胞表面抗原の解析
東 克巳
1
,
中原 一彦
2
Katsumi HIGASHI
1
,
Kazuhiko NAKAHARA
2
1東京大学医学部附属病院検査部
2東京大学医学部臨床病態検査医学
キーワード:
フローサイトメーター
,
フローサイトメトリー
,
モノクローナル抗体
,
細胞表面抗原
Keyword:
フローサイトメーター
,
フローサイトメトリー
,
モノクローナル抗体
,
細胞表面抗原
pp.382-389
発行日 2000年4月15日
Published Date 2000/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904358
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フローサイトメトリー(FCM)とはフローサイトメターを用いて細胞表面抗原等の測定を行い,細胞単位で抗原量や細胞の機能を解析する手法の1つである.
フローサイトメトリーは種々の抗原を認識するモノクローナル抗体の開発なくして現在のような発展はなかった.また,フローサイトメターもこれに伴って開発が進み,従来の機器とは比較にならないほど検出感度や正確度も増し,今では8カラー分析ができるような機器も作られている.
一方,これらのすばらしい機器や豊富な抗原を使用し得られる情報もオペレーターの技量により,半減もするし,誤った結果も招きかねない.測定する種々の条件や手技に注意を払い操作する必要がある.
臨床評価の高いFCM検査を有効利用するために一刻も速く標準化が望まれる.
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