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増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ
3章 消化器疾患
腸閉塞
Bowel obstruction
亀田 徹
1
1安曇野赤十字病院救急科
pp.416-417
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201949
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“腸閉塞”では,開腹歴があり,腹痛,嘔吐,腹部膨満で発症することが多い.わが国では“イレウス”という用語も日常的に使用され,両者は同じ意味で用いられることが少なくない.しかし欧米では,前者は通過障害をきたす腸管閉塞,後者は腸管麻痺として明確に区別される.腸閉塞は小腸もしくは大腸の閉塞で起こるが,小腸のほうが頻度は高い.腸閉塞の診断のポイントは,存在診断に加え,閉塞部位と血行障害の評価を適切に行うことである.ここでは主に小腸閉塞について述べる.
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