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増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ
1章 全身疾患
高血圧緊急症
Hypertensive emergency
崎間 敦
1
1琉球大学グローバル教育支援機構保健管理部門
pp.382-384
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201935
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高血圧緊急症とは,単に血圧の異常高値だけでなく,直ちに降圧治療を開始しなければ標的臓器障害が急速に進展し,致命的になりうる病態である.高血圧緊急症が疑われる症例には,迅速な診察と検査によって病態の把握を行う.本稿では,高血圧緊急症に対する初期検査から,疾患ごとの病態を把握するための重要検査項目について概説する.
頭痛,意思疎通困難や嘔吐を含む脳神経症状を認める患者,胸背部痛や呼吸困難などの心呼吸器症状を訴える患者で,来院時の血圧レベルが異常高値(多くは180/120mmHg以上)を認めた場合,高血圧緊急症・切迫症を疑い(表1)1),診察および検査を進める1〜3).また,表21)に高血圧緊急症が疑われたときに行うべき緊急検査を示す1〜3).
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