増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ
1章 ガイドラインの基礎知識
ガイドラインの使い方と注意点
寺田 教彦
1,2
,
渡邉 菜穂美
3
,
志水 太郎
2
1筑波大学病院感染症科
2獨協医科大学病院総合診療科
3獨協医科大学病院健康管理科
pp.1120-1125
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201742
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ガイドラインの活用場面
この章では,総合診療科の医師である筆者が,感染症診療におけるガイドラインの活用方法について紹介する.
ガイドラインは,最新の臨床研究に基づいた質の高い診療の普及のため,また医療者の経験にかかわらず標準的な治療を行うために作成されている.一方使用する側の視点としては,①自身で用いる場合,②他科・多職種との協同やコンサルテーションを受ける場合,③教育の場で用いる場合,などが考えられる.本稿では,それぞれのケースごとにどのようにガイドラインを活用することができるかについて述べ,また,日本と欧米のガイドラインの違いについても可能な範囲で差異を示す.
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