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今月の特集1 尿検査の新たな潮流
メタボリックシンドローム保有リスク因子数と尿pHの関係
Causal relationship between spot urine pH and number of metabolic syndrome features
山西 八郎
1
1天理医療大学医療学部臨床検査学科
キーワード:
メタボリックシンドローム
,
MS
,
尿水素イオン指数
,
pH
,
共分散解析
,
パス解析
Keyword:
メタボリックシンドローム
,
MS
,
尿水素イオン指数
,
pH
,
共分散解析
,
パス解析
pp.814-818
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201668
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Point
●メタボリックシンドローム(MS)のリスク因子保有数が多いほど,24時間蓄尿(24h尿)の水素イオン指数(pH)が有意に低下することが報告されている.
●2変量間の関係を解析する場合,両変数に影響すると考えられる変数を共変量とした共分散分析により,交絡による見掛けの有意性を制御することができる.
●MSリスク因子数と随時尿pHの間には,有意ではないが,リスク因子数が多いほど尿pHが上昇する傾向にあった.
●因果解析から,上述の関係は年齢と血清尿酸(UA)が交絡することによる見掛けの関係であると考えられた.
●Pointの最初に挙げた報告では,UAの影響が制御されていない可能性が考えられた.
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