Japanese
English
今月の特集2 実は増えている“梅毒”
生物学的偽陽性と抗リン脂質抗体
Biological false positive and the antiphospholipid antibodies
狩野 皓平
1
,
奥 健志
1
1北海道大学大学院医学院・医学研究院内科学講座内科Ⅱ
キーワード:
生物学的偽陽性
,
BFP
,
抗リン脂質抗体
,
aPL
,
抗カルジオリピン抗体
,
aCL
,
抗β2グリコプロテインⅠ抗体
,
aβ2GPⅠ
Keyword:
生物学的偽陽性
,
BFP
,
抗リン脂質抗体
,
aPL
,
抗カルジオリピン抗体
,
aCL
,
抗β2グリコプロテインⅠ抗体
,
aβ2GPⅠ
pp.190-196
発行日 2018年2月15日
Published Date 2018/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201514
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Point
●梅毒検査では,梅毒に感染していないにもかかわらず血清反応が陽性となる,生物学的偽陽性(BFP)をしばしば認める.
●BFPは自己免疫疾患などで認められるが,特に抗リン脂質抗体症候群(APS)との関連が深い.
●APSとは病原性自己抗体である抗リン脂質抗体(aPL)が産生され,動脈血栓症,静脈血栓症,習慣性流産などを引き起こす自己免疫疾患である.
●BFPをみた際はAPSの可能性を念頭に置くべきである.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.