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臨床統計
成人麻疹・水痘と肝機瀧障害—成人(満15歳以上)の麻疹・水痘における肝・胆道系酵素値異常と末梢血異型リンパ球数の相関関係について
Liver dysfunction of adult measles/varicella-relationship between the number of atypical lymphocytes and anomalous hepato-biliary enzymes in peripheral blood of adult measles/varicella patients
村上 順子
1
,
秋山 正基
1
,
末木 博彦
1
,
飯島 正文
1
Junko MURAKAMI
1
,
Masaki AKIYAMA
1
,
Hirohiko SUEKI
1
,
Masafumi IIJIMA
1
1昭和大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Showa University School of Medicine
キーワード:
麻疹
,
水痘
,
肝機能障害
,
異型リンパ球
Keyword:
麻疹
,
水痘
,
肝機能障害
,
異型リンパ球
pp.1203-1206
発行日 2002年12月1日
Published Date 2002/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904179
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麻疹や水痘などのウィルス感染症で,肝機能障害や異型リンパ球数増加が認められることが知られている.1991年1月〜2001年8月の間に,麻疹あるいは水痘で当科に入院した成人(満15歳以上)の患者計169例を対象とし,retrospectiveに調査したGOT・GPT・LDH・CK値と末梢血異型リンパ球絶対数の相関関係を,回帰直線を用いて検討した.麻疹ではLDHと異型リンパ球絶対数で,水痘ではGOT・GPT・LDH・CK値と異型リンパ球絶対数との間で相関が認められた.経時的に血液検査を行っている症例が少なく,LDH・CKのアイソザイムもほとんどの例で検査されていなかった.今後,経時的推移やアイソザイムなど,さらなる検索が必要であると考えられた.
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