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今月の特集2 脂質検査の盲点
HDL-C測定法の現状と課題
Current status and problems of measurement methods for HDL-C in serum
杉内 博幸
1
,
永田 和美
1
,
安東 由喜雄
2
1熊本保健科学大学医学検査学科
2熊本大学大学院 生命科学研究部神経内科学分野
キーワード:
HDLコレステロール
,
直接法
,
apoE-rich HDL
,
保存安定性
Keyword:
HDLコレステロール
,
直接法
,
apoE-rich HDL
,
保存安定性
pp.1452-1458
発行日 2016年11月15日
Published Date 2016/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201029
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Point
●自動分析装置で測定することが可能な高比重リポ蛋白コレステロール(HDL-C)直接法が日常検査で普及している.
●検体の長時間保存では,高比重リポ蛋白(HDL)粒子を構成する脂質成分の変化によって測定値が変動するので,測定する場合は新鮮検体を用いる.
●HDL-C直接法は,apoE-rich HDLなど特殊リポ蛋白が増加した検体に対する反応性が試薬間で異なるので,試薬の特性を十分把握して用いることが望ましい.
●HDL-C直接法は,健常人検体では試薬間の測定値のバラツキは小さいが,患者検体では試薬間のバラツキが大きい.
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