増刊号 心電図が臨床につながる本。
Ⅲ章 波形からみた心電図[2] 不整脈関連Plus
頻脈—QRS幅が狭い頻拍の心電図の読み方
山根 禎一
1
1東京慈恵会医科大学循環器内科
pp.1246-1253
発行日 2016年10月30日
Published Date 2016/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200990
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症例1:発作性上室頻拍
Overview
この心電図をどう読むか
心拍数が約250/分程度のnarrow QRS頻拍であり,R-R間隔は規則正しい.
上室性頻拍であることは間違いない.心房の興奮がどうなっているのかを知るためにP波を探すが,明らかなP波が存在していない.P波がみえないことがこのタイプの頻拍の大きな特徴である.
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