短報
肥満時代におけるクレアチニンクリアランス(CG式)の使用は不適切
林 孝和
1
,
林 寿美
2
,
林 友鴻
3
1医療法人修孝会林内科 循環器科
2医療法人修孝会林内科 薬剤部/臨床検査科
3神戸大学大学院医学研究科内科学講座循環器内科学分野
キーワード:
推算糸球体濾過量(eGFR)
,
クレアチニンクリアランス(Ccr)
,
新規経口抗凝固薬(NOAC)
Keyword:
推算糸球体濾過量(eGFR)
,
クレアチニンクリアランス(Ccr)
,
新規経口抗凝固薬(NOAC)
pp.1025-1027
発行日 2015年10月15日
Published Date 2015/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200476
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新規経口抗凝固薬の登場に際して,日本循環器学会が腎機能指標として発表した1976年来のCG (Cockcroft-Gault)式によるクレアチニンクリアランス(Ccr)は,太るほど腎機能を過大評価するため,肥満時代の今日では推算糸球体濾過量(eGFR)を大きく凌駕する危険な指標となる .現時点では,血清クレアチニン・年齢・性別の3項目によってeGFRを簡易計算し,さらに身長・体重の2項目からDuBois式によって体格補正することが,より正確なGFR推算に必要である.
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