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今月の特集2 話題の感染症2014
中東呼吸器症候群コロナウイルス感染症
Middle East respiratory syndrome coronavirus infection
砂川 富正
1
1国立感染症研究所 感染症疫学センター
キーワード:
中東呼吸器症候群(MERS)
,
コロナウイルス
,
コウモリ
,
重症急性呼吸器感染症(SARI)
,
院内感染
Keyword:
中東呼吸器症候群(MERS)
,
コロナウイルス
,
コウモリ
,
重症急性呼吸器感染症(SARI)
,
院内感染
pp.479-484
発行日 2014年4月15日
Published Date 2014/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103868
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●2012年9月以降出現した中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染者は,2014年1月現在,全て中東地域への渡航歴のあるもの,もしくはその接触者であった.
●臨床症状としては,軽微なものから急性呼吸促迫症候群(ARDS)などまで認められ,下痢や播種性血管内凝固症候群(DIC)の合併例もあった.潜伏期間の中央値は7.6日であった.
●医療機関における感染例が約3割程度を占めることから,平常時からの院内感染対策強化が必要である.
●国内では現時点で中東地域への渡航者が検査の対象となっている.重症急性呼吸器感染症(SARI)全般への注意が必要である.
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