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2014年の幕開けである.昨年は,「われ21世紀の新渡戸とならん」(2003年)の出版10周年であり,また,新渡戸稲造(1862~1933)没80周年でもあり,事務次長を務めた国際連盟があったスイスのジュネーブ,カナダのバンクーバーにあるBritish Columbia大学の「新渡戸稲造庭園」,終焉の地であるビクトリア市のRoyal Jubilee病院を訪問する機会が与えられた.2013年12月14日は,「お茶の水がん学アカデミア100回記念シンポジウム~病理・腫瘍学 教授就任10周年記念~」が東京ガーデンパレスで開催され,アナウンサーの総合司会でスタートした.1部は,座長:金澤一郎先生(国際医療福祉大学大学院長・東京大学名誉教授),基調講演1:「がん研究とがん対策」北川知行先生(がん研究会がん研究所名誉所長),基調講演2:「発がんと自然退縮,そして原発不明」中川原章先生(千葉がんセンター病院長),特別発言:「がん細胞に想う」杉村隆先生(国立がん研究センター名誉総長・日本学士院長)と,極めて「純度の高い専門性と文化的包容力」を備えたシンポジウムであった.2部の意見交換会(懇親会)は,菅野晴夫先生(がん研究会顧問)と小川秀興先生(順天堂大学理事長・公益法人医学教育振興財団理事長)の「先見性と俯瞰性」のあるごあいさつ,木南英紀先生(順天堂大学学長)の乾杯のご発声で,和やかに始まった.その後,島田義也先生(放射線医学総合研究所発達期被ばく影響研究プログラムリーダー),岡田保典先生(慶應義塾大学医学部病理学教室教授)のエピソードを交えた素晴らしいお話があり,合間には,多数のvideo letter紹介,祝電,医学部生による演奏があり,さらに,wifeと一緒に花束の贈呈があり感激した.最後に,筆者は感謝と閉会の辞を述べた.
閉会の辞では,この10年間,自らの励みとした,菅野晴夫先生から頂いた「3カ条」を中心に語った.
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