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今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変
Burkittリンパ腫
Burkitt lymphoma
日下 拓
1
,
田中 由美子
1
,
宮地 勇人
2
1東海大学医学部付属病院臨床検査技術科
2東海大学医学部基盤診療学系臨床検査学
キーワード:
Burkittリンパ腫
,
骨髄浸潤
,
急性リンパ性白血病(ALL)-L3
,
8;14転座
Keyword:
Burkittリンパ腫
,
骨髄浸潤
,
急性リンパ性白血病(ALL)-L3
,
8;14転座
pp.1600-1606
発行日 2013年12月15日
Published Date 2013/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103739
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■Burkittリンパ腫(BL)は染色体8q24に位置するMYCと免疫グロブリン(IgHまたはIgL)遺伝子との相互転座に起因する成熟B細胞リンパ腫で,臨床的特徴から風土病型/地域病型,散発型,免疫不全型の3型に分類される.
■BLの腫瘍細胞の特徴はサイズが中等大で均一性があり,核は円形~楕円形でやや大きな核小体を有することである.核クロマチンは微細顆粒状で均一である.細胞質は好塩基性で特徴的な抜き打ち状空胞が目立ち,核分裂像も散見される.
■BLの診断基準は典型的な形態・細胞表面マーカー・遺伝子異常が全てそろったものである.
■末梢血や骨髄に出現するBL細胞と鑑別を要する疾患には,びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL),DLBCLとBLの中間型特徴を有する分類不能B細胞リンパ腫(intermediate DLBCL/BL),B細胞性急性リンパ性白血病,Ewing肉腫などが挙げられる.
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